従来の太陽光発電で利用することができなかった、近赤外から中赤外の超広帯域で光を吸収し、光熱電発電を行える半導体・プラズモン材料の開発をおこなった。特に薄膜化が実現できるプラズモン吸収メタ表面構造体において、90%を超える実吸収構造体を作製・評価することに成功した。特にマクスウェル方程式に基づいた電磁波解析であるFDTD法により、メタ表面構造の電磁界シミュレーションと実験を行い、金属膜厚、構造間周期・誘電体膜厚など様々なパラメーターに関して網羅的に探索することで、良い光学特性を示す構造体を得るための経験則を得ることに成功した。
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