研究課題/領域番号 |
16K04886
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノ材料化学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
金 在虎 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (40511100)
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研究協力者 |
木下 裕貴
浪江 将成
小川 統
新保 勇太
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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キーワード | ナノ粒子 / 分散性 / 表面改質 / フッ素処理 |
研究成果の概要 |
近年、様々な機能性微粒子の分散・安定化は産業分野および生活関連分野において必要不可欠であり、その手法についても活発に研究されている。特に無機ナノ粒子の高分散と高安定化のために、ビーズミルの使用や、カップリング剤の添加が主に行なわれているが、材料本来の機能性低下と添加剤の残留などが問題点として指摘されている。本研究では、フッ素系ガスを用いた精密フッ素化処理技術による酸化チタンなどの無機ナノ粒子の表面改質を行い、水溶液中でのナノ粒子同士の凝集抑制に及ぼす表面フッ素修飾の影響とそのメカニズムを解明することで、様々な無機ナノ材料の表面電荷を精密に変化できることから、幅広い分野での応用が期待できる。
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自由記述の分野 |
固体表面化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高い反応性をもつフッ素ガスと様々な無機ナノ粒子との表面反応メカニズムと分散安定性に関する報告例は殆どなく、非常に魅力な研究課題の一つである。また、精密フッ素処理法を用いることで、異なる結晶構造、異なる形状、異なる粒子サイズ、表面上の官能基の有無に関係なく、様々な無機ナノ粒子表面上の表面電荷を変化できることは、本研究の大きな特色・独創的な部分である。精密フッ素修飾技術によって高分散性や高安定性を有する様々な機能性ナノ粒子の作製が可能であれば、産業的・学術的にもその波及効果は非常に大きいと考えられる。また、前処理過程が必要なく、大量表面処理が可能となるので、新たな表面処理方法として期待できる。
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