スマートフォンに代表される移動通信デバイスの増加に伴って増大する情報通信を支えるためにはより高い周波数の電波利用が不可欠となっている。そのために高い周波数に対応した電波を選別するフィルタが必要となるが、現在用いられているフィルタはすでに限界を迎えており、新しい原理に基づいた新しいフィルタが必要とされている。本研究で提案する静磁波を用いたフィルタは従来のフィルタが抱える熱膨張の課題を解決できるポテンシャルを有しており、実現できれば通信量の大幅な増大と高速化を実現できる。本成果では強磁性金属媒体中を伝搬する静磁波の特性をより詳細にし、またIrMnを用いた新規静磁波反射器が有効であることを示した。
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