海底堆積物中においてメタンハイドレートが形成する多様な形状(層状、粒状、塊状)の形成の仕組みは分かっていないため、その理解を目的としてガラスビーズ(土のモデル)および水とテトラヒドロフラン(THF:ゲスト分子)を混合したモデル系におけるTHFハイドレートの形成実験を行った。多様な形状を再現することには既に成功しており、本研究においてゲスト分子が不足した条件下で起こる拡散律速の影響や堆積物中の含水比の影響というメタンハイドレートの生成過程を考える上での重要なファクターをモデル実験に取り入れて、ハイドレート形状やサイズに及ぼす効果を見出して、その機構に対して定性的なモデルを提案することができた。
|