本手法の鍵となるマイクロガラスチューブは、通常の光導波路としては一般的な形状ではないものの、例えば人工授精やパッチクランプ法などで生体細胞応用に用いるマイクロガラスニードルとサイズや形状がほとんど同じである。ガラスチューブを加熱延伸によって細め、その中に移動層となる溶液を満たし、一方からレーザー光を導入するだけである。導波路を長くとるだけで分離精度が比例して向上する原理は非常に簡便で効果的である。チューブが微細なため、微粒子のブラウン運動や乱流の効果を受けることが無い。サイズの差が非常に僅かなナノスケールの微粒子に対して効果的な分離抽出技術であると期待できる。
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