研究成果の概要 |
プリオンを研究対象とし、活性種による酸化ストレス損傷の観点から解析を行った。酸化ストレス物質がプラズマ装置稼働時に発生しているかを電子スピン共鳴で確認すると、H/OHラジカルの発生が確認された。ガス種により発生する酸化ストレス物質の種類も変化するため、プリオン分解効率を比較した結果、Air>O2,N2>CO2,Arの順に分解効率が高かった。プリオン持続感染細胞ScN2aと非感染細胞N2aのプラズマ感受性を比較したところ、ScN2a細胞の方が高感受性であった。ScN2aはN2aよりも酸化ストレスに弱いことが知られているため、プラズマに対する感受性の違いも酸化ストレス感受性によるものと考えられた。
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