研究課題
FeRh合金およびFeRhPd合金の磁気および構造相転移付近の挙動をXAFSを用いて局所構造的見地から調べた。特にFe K-端およびPd K-端のXAFSの温度依存性を測定 し、Athena&Artemisコードにて解析した。高エネルギー加速器研究機構放射線科学研究センター(Photon Factory)を利用 した(茨城県つくば市に出張する旅費として支出した。) PdのK端の蛍光測定において、SSD(Solid state ditector)およびSDD(silicon drift detector)の両方において測定を行った結果、SDDの方が分解能および感度が よいことが確認された。 詳細な解析の結果相転移付近でのFeRhPd合金のPd周囲の局所構造変化を初めて調べた。当該グループですでに発見しているFeRh合金同様の局所歪がFeRhPd合金の Pd周囲の局所構造にもみられることが明らかになった。 得られた成果を2018年7月にポーランドのクラクフで開催された第17回XAFS国際会議にて発表した。また、FeRhPd合金の熱磁気効果に関してロシアのモスクワ大学のグループと共同研究を進め、国際誌に論文を発表した。一方、SrTiO3についても、ラトビアのリガ大学の研究グループと共同研究を展開した。リバースモンテカルト法をXAFSに応用する新たな方法を応用し、同じく第17回XAFS国際会議にて発表するとともに、J. Rad. Phys. Chem 誌に発表した。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 3件、 招待講演 4件) 図書 (1件)
EPJ Web of Conferences
巻: 185 ページ: 05008
org/10.1051/epjconf/201818505008, MISM 2017
J. Rad. Phys. Chem inpress
巻: in press ページ: in press
10.1016/j.radiphyschem.2018.11.026