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2018 年度 研究成果報告書

転換可視蛍光収量を用いた新しい透過軟X線吸収分光法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K05033
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 量子ビーム科学
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

堀場 弘司  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 准教授 (10415292)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード放射光 / 軟X線吸収分光
研究成果の概要

X線吸収分光法は、物質中における元素選択的な電子状態や局所構造等の様々な情報が得られる優れた分析手法である。特に軟X線領域の吸収分光は、軽元素にも適用可能であり、近年エネルギー・環境科学などの分野においてその重要性が益々高まっている。X線吸収分光において固体内部の本質的な状態を得るためには透過法による吸収測定が適しているが、軟X線は固体中への侵入長が短いため試料を薄片化する必要があり、試料形状に大きな制約が生じる。そこでこのような制約を打破し、汎用的に透過法による軟X線吸収分光測定を行う手法として、新たに転換可視蛍光収量という方法を用いた透過軟X線吸収分光を行う装置開発を行った。

自由記述の分野

X線分光

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、転換可視蛍光収量による透過軟X線吸収分光法を様々な薄膜試料に適用可能な汎用的手法として確立することができた。これによって、特に表面が不安定な試料の軽元素の電子状態を計測する、学術的社会的にも非常に意義のある手法として発展が期待される。また本手法は汎用的な軟X線吸収分光法という位置付けに留まらず、軟X線領域におけるオペランド計測の新手法としても大きな展開が期待できる。
本測定装置は全国共同利用装置として広くユーザーに開放する予定であり、学術的のみならず産業的に重要な物質系やデバイス等、幅広い試料を対象として実験に供することで学術的社会的に貢献する。

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公開日: 2020-03-30  

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