研究課題
基盤研究(C)
可換環論およびアフィン代数幾何学で重要な多項式ファイバー環に関して研究を行い,いくつかの結果を得た。特に,2次元完備正則局所環上の整域がネーター環となるための十分条件を与えるとともに,条件が満たされない場合は定理が成り立たないことを示す具体例を構成した。また,可換環上べき等元で生成された環の同型類について研究し,原始べき等元の個数が有限個の場合は同型類が一つであることを示すとともに,可算無限個の場合についても定理を与えた。
可換代数学
アフィン代数幾何学に関連する可換環論は,国内外に多くの研究者がいて,近年,急速に研究が進み,関連する研究集会も盛んに開催されている。アフィンファイブレーションはその主要な研究テーマの一つであり,未解明の問題も多い。本研究はその進展に資するものであり,また,インドの研究者3名を海外共同研究者に加えた国際共同研究として,国際協調にも貢献するものである。