非特異曲面上の極小対数的食違い係数は重み付き爆発で得られる因子によって計算されることを証明した.また,極小対数的食違い係数を計算する因子は対数的標準閾も計算するかという問題に対して,非特異曲面上で反例を与えて否定的に解決した. 3次元非特異代数多様体上の極小対数的食違い係数の昇鎖律を,境界が標準特異点を定める部分と極大イデアルのべきに分解する状況に帰着させた.さらに,極大イデアルの対数的標準閾が1/2以下または1以上の場合に,極小対数的食違い係数を計算する因子の有界性を証明した.特に極小対数的食違い係数が1のところの昇鎖律が示された.
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