今後の研究の推進方策 |
今後の方針は以下のものである。(1) Xの次元nが5の場合について予想「もしK+(n-1)LがnefならK+(n-1)Lが大域切断を持つ」の考察をさらに進めていく。(2) 平成29年度までに明らかになった多重偏極多様体の断面種数の値が2以下の分類結果を用いて3次元多重偏極多様体(X,A,B)に対して随伴束K+A+Bの大域切断のなす次元が2の時の(X,A,B)の分類に関する研究を行う。(3) 「n次元偏極多様体の随伴束K+tLの大域切断のなす次元が0となるような正整数tの個数がn-1以上のときの偏極多様体の分類」について、nが6以上の場合の考察を引き続き行う。(4) n次元偏極多様体(X,L)に対し、K+nLの大域切断のなす次元が2となる(X,L)の分類を研究する。(5)Okounkov体の理論に関するものを現在の研究に応用すべく、さらに文献等を読み進めていき、偏極多様体の問題に応用していく。(6) 上記の研究の過程で新たな研究課題が生じた場合には、それについて研究を行う。
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