研究実績の概要 |
n 次元 Euclid 空間上の non-isotropic dilation 群に付随した Littlewood-Paley 関数を考え, 積分核の滑らかさに関する正則性を仮定せずに, p 乗可積分空間での有界性を証明した, ここで p は 1 より大きな有限の指数である. これは Muckenhoupt の荷重つき空間でも成立する. この結果は N. Rivi\`{e}re, 1971 の結果を特別な場合として含む (Boundedness of Littlewood-Paley operators relative to non-isotropic dilations, Czechoslovak Mathematical Journal, 印刷中). Littlewood-Paley 関数によるHardy 空間の特徴づけに対して, 新しい証明方法が与えられた(Vector valued inequalities and Littlewood-Paley operators on Hardy spaces, Hokkaido Math. J., 印刷中). これは, Peetre の最大関数を用いる直接的な計算によるものであり, 種々の設定に拡張することが期待される. 実際, Calderon-Torchinsky の parabolic Hardy 空間に対しても有効であることが示されている. Lusinの面積積分により, Sobolev 空間の特徴づけが与えられた. これは, Littlewood-Paley 関数によるSobolev 空間の特徴づけをLusinの面積積分の 場合に拡張するものであり、H1-Sobolev 空間の場合に拡張することが期待される.1次元の場合は, Marcinkiewicz 積分により, 荷重つきH1-Sobolev 空間の特徴づけが証明された. さらに, Littlewood-Paley 関数による 斉次群上の Hardy 空間の特徴づけが証明された.(Sato, F. Wang, D. Yang and W. Yuan, Generalized Littlewood-Paley characterizations of fractional Sobolev spaces, Commun. Contemp. Math., 印刷中).
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Lusinの面積積分により, H1-Sobolev 空間の特徴づけが証明された. 1次元の場合は, Marcinkiewicz 積分により, 荷重つきH1-Sobolev 空間の特徴づけが証明された. さらに, Littlewood-Paley 関数による 斉次群上の Hardy 空間の特徴づけが証明された.
|