最終年度の成果 (1) 3月から8月にかけて八島氏と津垣氏と,均衡的でない2部グラフがbipanconnectedであるための次数和条件およびvertex-bipancyclicであるための次数和条件に関する共同研究を行った.この結果をまとめた論文が3月国際雑誌に掲載された.(2) 7月から翌年の3月にかけて藤沢氏と八島氏と津垣氏との共同研究で,均衡的2部グラフにおけるマッチングを通るハミルトン閉路が存在するための次数和条件を与えた.3月にこの結果を論文としてまとめて国際雑誌に投稿した.
全体を通じての成果 (1) 千葉氏との共同研究で得られた「2部グラフにおいて指定された完全マッチングに対して,それらをちょうど1辺ずつ含む閉路にグラフを分割するための次数和条件」に関する結果をまとめた論文が2018年2月国際雑誌に掲載された.(2) 千葉氏と,「グラフに複数の閉路または道が存在するための次数和条件」についてのサーヴェイ論文を執筆し,その論文が2018年1月国際雑誌に掲載された.(3) Chen氏,千葉氏,Gould氏,Gu氏, 斎藤氏,津垣氏との共同研究で,非隣接2頂点の次数和という観点では密なグラフは密な2部グラフを部分構造として含むことを証明した論文が2020年2月国際雑誌に掲載された.(4) 千葉氏,江川氏,藤沢氏,斎藤氏,Schiermeyer氏,津垣氏との共同研究で,「ライングラフ上の指定された成分数の2-因子」に関する研究を行った.2019年9月に査読付きの会議論文として掲載された.(5) 太田氏と千葉氏と共同研究を行い,「閉路の長さの分布」に関する1998年のBondyとVinceによる予想および2018年のMaらによる予想の共通の一般化となる結果を示した論文が2023年1月国際雑誌に掲載された.
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