研究課題
基盤研究(C)
すばる望遠鏡の2世代に渡る広視野可視カメラのデータを用いて、宇宙年齢8億歳から30億歳という若い宇宙の銀河を多数検出し、形成期の銀河の性質を研究した。この時代の銀河サンプルとしては過去最大である。最も重要な成果は、どの時代に、どんな光度、質量の銀河がどれだけ存在するかを高い精度で測定したことである。銀河の周囲を取り巻くライマンアルファ輝線のハロー構造の起源も明らかにすることができた。銀河進化における周辺物質の役割を明らかにする上で重要である。
銀河天文学
遠方 (過去) の宇宙の多数の銀河のサンプルおよびそれに基づく銀河の光度や質量の統計は、銀河進化モデルへの制限につながるだけでなく、宇宙再電離という現象がいつどのように起きたかを明らかにする上でも役に立つ。今後のより遠方の銀河観測や、個々の銀河の詳細な観測のための基礎データともなる。