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2019 年度 研究成果報告書

X線精密分光とスペクトル変動観測による巨大ブラックホールと銀河の共進化の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K05296
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 天文学
研究機関愛媛大学

研究代表者

寺島 雄一  愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 教授 (20392813)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードブラックホール / 活動銀河核 / X線分光
研究成果の概要

X線精密分光を主な手段として、巨大ブラックホールがその周辺環境におよぼす影響を評価することを目指した。「ひとみ」衛星搭載軟X線分光器による観測を行い、ペルセウス座銀河団データを用いて、中心銀河に存在する巨大ブラックホールの周辺物質が、ブラックホールからの激しい物質の噴出にもかかわらず、静穏であることを明らかにした。相補的な観測として多波長データを用い、遠方の巨大ブラックホールや、吸収を受けた巨大ブラックホールの探索を行った。これらの天体内部の吸収物質とブラックホール進化について考察した。進化の途上の巨大ブラックホールの観測から、ブラックホール質量と母銀河の質量比からずれていることを示した。

自由記述の分野

X線天文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

銀河の中心に存在する巨大質量ブラックホールは、銀河中心部から銀河団スケールにいたるまで周辺環境におおきな影響をおよぼしている。本研究は世界で初めて巨大ブラックホール近傍のガスと銀河団ガスの運動状態を明らかにしたもので、巨大ブラックホールと周辺への影響を理解する重要なステップである。また、高温ガスのX線性味分光データは、高温プラズマからの放射理解の基本となるもので、今後のX線分光観測への展開が期待できる。

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公開日: 2021-02-19  

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