研究課題/領域番号 |
16K05301
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
根來 均 日本大学, 理工学部, 教授 (30300891)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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キーワード | ブラックホール / X線新星 / X線連星 / 突発天体 / 全天X線監視装置 MAXI / 国際宇宙ステーション |
研究成果の概要 |
全天X線監視装置 MAXI のデータを用いた突発天体発見システムにより、突然輝き出すブラックホールX線新星を、同期間では世界最多となる7つ(可能性のあるものを含めると8つ)発見し、共同研究者らとともに新天体の正体と特徴を明らかにした。また、これまでに MAXI が発見した全てのX線新星の銀河系における空間分布から、銀河面から離れて位置する、低質量の恒星とブラックホールもしくは中性子星の連星系が数多く存在することを強く示唆する結果を得た。一方、潮汐破壊現象は本研究期間には検出されなかった。
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自由記述の分野 |
ブラックホール天文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々の銀河で発見されてきた多くのブラックホールは、太陽より軽い主系列星との連星系で、その相手方の星から大量のガスが一時的にブラックホールに降り注ぐことにより主にX線領域で突然輝く。それらのブラックホールはその重さから重力ポテンシャルが最も深い銀河面上に数多く存在することが、観測と理論から示されてきた。しかし、全天X線監視装置 MAXI による観測から、銀河面から離れたブラックホールや中性子星連星系が多く発見された。これらの発見により、ブラックホール連星系に関する研究が多方面で進んだだけなく、恒星と連星系の進化に関する新たな知見が得られつつある。
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