重力の量子論を非摂動的に定式化する漸近的安全性で、非摂動的な場合は理論に含まれる演算子が3つに限られ、摂動論とつながる場合は4つ必要であることを示した。またユニモジュラー重力や、一般化された重力理論f(R)重力の量子論的取り扱いについても調べた。電荷を持つReissner-Nordstromブラックホールの特異点が解消される可能性を指摘した。回転するカーブラックホールのエントロピーが、ホライズン面積の関数として決まることを発見した。さらにシュワルツシルトブラックホールの温度や質量についての相構造を解析した。漸近的安全性で見逃されていた波動関数くりこみの効果を取り入れる重要性を指摘した。
|