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2018 年度 実績報告書

新たな視点からのハドロン構造の考察・研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K05365
研究機関群馬工業高等専門学校

研究代表者

高橋 徹  群馬工業高等専門学校, 一般教科(自然), 准教授 (70467405)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード格子QCD計算 / チャームハドロン / ヤンミルズ理論 / 熱平衡過程 / エントロピー
研究実績の概要

■格子QCD計算に基づいたチャームハドロンの性質の研究
格子QCD計算を用いて、チャームクォークを2個含むバリオンの電磁遷移(スピン3/2→スピン1/2)の性質を調べた。その結果、どの電磁形状因子が電磁遷移に重要か、どの内部クォークの寄与が支配的か、を突き止めることができた。これらの結果は今後の実験に対し有用な示唆を与えることが期待される。(Physical Review D98 (2018) no.11, 114505に掲載)
■古典スカラー場のずり粘性の研究
φ^4 古典場の持つずり粘性を、Green-Kubo公式を用いて研究した。その結果、相関関数において、減衰振動的緩和と長いテールを持つ緩和の異なる2種類の時間スケールが存在することが明らかになった。これらのうち、時間スケールの長い緩和が全体のずり粘性に寄与していることを突き止めた。ずり粘性は摂動計算からの予測より小さく、古典場の低波長領域のダイナミクスは強結合の性質を持っていることが示唆される。(論文投稿中)
■クォーク・反クォーク系のエントロピーの研究
格子QCD計算を用いて、距離Rを保つクォーク・反クォーク系の密度行列を構成し、クォーク同士のカラー相関、ならびに、エントロピーを計算した。Rや系の体積を変化させた計算を行い、エントロピーのR依存性、および、有限体積効果を調べた。その結果、クォーク・反クォーク間距離が大きくなるほど、カラー相関におけるランダム要素が強くなり、エントロピーを増大させる振る舞いをすることを突き止めた。(論文執筆中)

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [国際共同研究] Mimar Sinan Fine Arts University/Ozyegin University(トルコ)

    • 国名
      トルコ
    • 外国機関名
      Mimar Sinan Fine Arts University/Ozyegin University
  • [雑誌論文] Radiative transitions of doubly charmed baryons in lattice QCD2018

    • 著者名/発表者名
      H. Bahtiyar, K. U. Can, G. Erkol, M. Oka, T. T. Takahashi
    • 雑誌名

      Physical Review D

      巻: 98 ページ: 114505

    • DOI

      10.1103/PhysRevD.98.114505

    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2019-12-27  

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