研究課題/領域番号 |
16K05368
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
吉田 浩司 山形大学, 学士課程基盤教育機構, 教授 (80241727)
|
研究協力者 |
田島 靖久 山形大学, 学士課程基盤教育機構教育企画部, 准教授 (50311577)
佐々木 未来
関 悠登
岩佐 美和
及川 裕暉
杉原 悠太
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 粒子線検出器 / カロリメーター / シンチレーター |
研究成果の概要 |
J-PARC E14 STEP 2 の実現に向けてγ線VETO検出器の構成要素に関しての基礎研究をおこなった。PEN樹脂ベースの新素材シンチレーター「シンチレックス」については、試作したサンドイッチ型検出器のビーム実験データから直線性やエネルギー分解能について一定水準の応答性能を示せた。またその温度消光、熱発光について初の系統的な測定データを得ることができた。新世代MPPCは高計数率下においても信号特性に優れて安定に動作させることが可能であることが示せた。またUVSOR放射光を用いてシンチレーター材料の時間特性の性能評価の手法を確立することができた。
|
自由記述の分野 |
数物系科学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2011年に産学連携事業により登場した新素材について、実際の検出器に応用してその性能を実証できた一方で、得てして応用先行になりがちなところ、その基礎物性の研究にも取り組み、その素材がもっている欠点(温度消光や熱発光等)についても系統的な測定データを得るなどして、基礎的な裏付けを与えることができた。また、新世代MPPC等新しいデバイスを、素粒子実験の将来計画に効果的に採用できることを実証できた。
|