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2018 年度 研究成果報告書

πΔの光生成を用いた陽子と中性子の中の反クォーク構造の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K05379
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関名古屋大学 (2018)
大阪大学 (2016-2017)

研究代表者

郡 英輝  名古屋大学, 理学研究科, 特任講師 (40448022)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード中間子 / 偏極 / フォトン / クォーク / 反クォーク / SPring-8 / 光生成 / 核子構造
研究成果の概要

私達はSPring-8/LEPS実験施設において、エネルギー1.5~3GeVの直線偏光フォトンを用いて中間子生成の研究を行った。陽子標的の①γp→π+n、②γp→K+Λ、③γp →π-Δ++、④γp→π+Δ0反応に関して、①と②はPhysical Review C、③はPhysical Review Letters、④はFew-Body Systemsへ結果を発表する事ができた。
中性子標的の⑤γn→π+Δ-、⑥γn→π-Δ+反応に関しては、ビームタイムの制限により目標の20%程度しかデータ収集を行う事ができなかったが、データの質は良く、2-3年後にはデータ収集を終えて結果を発表する予定である。

自由記述の分野

ハドロン実験

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回発表した中間子光生成反応では、①d-反dクォーク対、②s-反sクォーク対、③u-反uクォーク対、④d-反dクォーク対の生成を分離して研究する事ができる。これは初めての試みであり、高エネルギーフォトンによってどのようなメカニズムでハドロンが生成されるかを解明するために極めて重要な意義が有る。反応③と④の超前方角度断面積の比は、アイソスピンから予測される比とほぼ同じであり、ハドロン生成に関する理解を深める重要な結果になった。大きな角度での断面積は予測より大きな値であり、アイソスピン2の奇妙な粒子の交換か、核子の中の豊富な反dクォークが反応④を促進していると考えられる興味深い結果になった。

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公開日: 2020-03-30  

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