研究課題/領域番号 |
16K05381
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
西嶋 恭司 東海大学, 理学部, 教授 (40202238)
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研究分担者 |
櫛田 淳子 東海大学, 理学部, 教授 (80366020)
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研究協力者 |
紀 基樹
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 宇宙線 / 活動銀河核 / 超エネルギーガンマ線 / 電波銀河 / 超大質量ブラックホール / 相対論的ジェット / M87 / マルチメッセンジャー |
研究成果の概要 |
活動銀河核の中心には超大質量ブラックホールが存在すると考えられており,極限状態における激しい物理現象が生起している.そのうち高速のジェットが我々の方に向いている活動銀河核(ブレーザー)から超高エネルギーのガンマ線が放射されていることが知られているが,近年電波銀河などの非ブレーザー活動銀河核からも超高エネルギーガンマ線が観測され,その放射機構が謎となっている.そこで本研究では電波銀河M87からの超高エネルギーガンマ線を観測し,ガンマ線の放射領域と放射機構を探ることを目的とした.その結果,M87からの超高エネルギガンマ線の観測に成功し,その放射領域と放射モデルのヒントを得ることができた.
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自由記述の分野 |
宇宙線物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,超大質量ブラックホール周辺の極限状態における天体物理現象の解明に,超高エネルギーガンマ線の観測から迫ろうとするものである.その内容は,宇宙線物理学としての宇宙線の起源,プラズマ物理学としての荷電粒子と磁場の相互作用による加速機構,素粒子物理学としての粒子相互作用の素過程,高エネルギー宇宙物理学としての天体物理現象の解明.天文学としての銀河の共進化,宇宙論としての宇宙の進化等,極めて幅広い分野の基礎的研究に関係する成果であり,人類の知見を広めることに少なからず貢献している.
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