研究成果の概要 |
選択同位体置換による新奇超伝導相を持つlambda-(BETS)2GaCl4の13C-NMRを用いた研究で13Cという電子状態を調べる上で最適なプローブにより、過去の研究で明らかになっていなかった反強磁性揺らぎやFermi液体状態へクロスオーバーを発見した。さらに超伝導転移直上でSDW揺らぎによるものとおもわれる 1/T1T の増大を観測し超伝導相に隣接するSDW相を発見し超伝導発現メカニズムにSDW揺らぎが関与している可能性を示した。また69Ga,71Ga-NMRの実験から、低温の 1/T1Tの挙動は、69Ga,71Gaの磁気回転比で説明ができ、明確な電荷揺らぎは検出できなかった。
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