ハニカム構造を持つ化合物において、カイラルd波超伝導状態の探索を行った。(1) PtSbハニカムネットワークを持つ新超伝導体SrPtSb型BaPtSbを報告した。ミュオンスピン回転/緩和実験により、超伝導転移温度以下で自発磁場の発生が示唆された。この結果は、BaPtSbがカイラルd波超伝導体の有力な候補物質であることを示している。今後、単結晶を使用して更なる検証実験を行う。(2) PtAsハニカムネットワークを持つ新超伝導体SrPtSb型BaPtAsとYPtAs型BaPtAsを報告した。これらの発見により、構成元素や構造が異なる化合物を使用した系統的な実験が可能になった。
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