研究課題
基盤研究(C)
生命現象を理解するには、構成要素である生体粒子が機能を発現している状態の構造をとらえることが不可欠である。超短パルスのX線レーザーを利用したコヒーレントX線回折イメージングは、ナノメートルからマイクロメートルのスケールで起こる生命現象を解き明かすポテンシャルをもつ。本研究では、その実現のために、X線レーザー回折で得られる2次元スナップショットから、生体粒子の構造をモデリングする手法を開発した。
計算生物物理学
コヒーレント回折イメージングでは、コンピュータによる位相回復計算により実験画像から試料像を再生する。広く利用されている位相回復アルゴリズムは、実験データの質によっては複数の解を与える場合があり、その信頼性に問題があった。本研究では、コヒーレント回折イメージングに、構造モデリングという別の解析アプローチを提示することが出来た。