研究課題/領域番号 |
16K05548
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藤原 正智 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (00360941)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 火山噴火 / 気候変動 / 全球大気再解析データ / 気温 / 循環場 |
研究実績の概要 |
全球大気再解析データについて、国際比較プロジェクトSPARC Reanalysis Intercomparison Project (S-RIP) を主導する形で、比較検証作業を進めた。共同で、SPARCレポートシリーズのS-RIP Interim Report(Chap. 1: イントロダクション、2: 再解析システムの詳細説明、3: 力学量と熱力学量の気候値・年々変動、4: オゾンと水蒸気の気候値・年々変動)をまとめた(2016年12月以降、査読中)。Chap. 1と2の内容を、Fujiwara et al. (2017)として発表した。また、Chap. 4で比較対象として利用する衛星オゾン・水蒸気観測データセットSWOOSHの作成に関わり、Davis et al. (2016)として発表した。さらに、S-RIP 2016 Workshop & SPARC Data Assimilation Workshopと、AGU Fall Meetingの中での"Evaluating Reanalysis: Learning about Past Weather and Climate"セッションを、いずれも主催者のひとりとして開催した。 火山噴火の気候への影響解析については、まず9種の再解析データにより全球気温変化を調べたFujiwara et al. (2015, doi:10.5194/acp-15-13507-2015)の追加解析をおこなった。新たに利用可能となったもの等を含め、全17種のデータについて調べた。次に、地表気温解析を行うためのプログラムを作成し、13種のデータを収集し、まず新旧2種のデータについて調べた。地域的な特徴に差異が見られることが分かった。さらに、循環場への影響を調べる準備として、S-RIP活動の一環としての循環場データセットの整備・作成に関わった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
全球大気再解析データの基本情報の整理、基本的な変数についての比較検証を進めた。 関連する国際会議、セッションを主催し、さまざまな関連情報を収集した。 火山噴火に伴う地表気温変化を抽出するプログラムを作成し、実際に2種の再解析データに適用した。 循環場への影響を調べる準備として、循環場データセットの整備・作成に関わった。
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今後の研究の推進方策 |
火山噴火に伴う地表気温変化と循環場変化を、すべての再解析データについて調べ、比較検証し、その結果を学会発表し、論文出版する。
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