• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

地表面から熱圏までをつないで気候変動に迫る,火星大気物理化学過程のモデリング研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K05552
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 気象・海洋物理・陸水学
研究機関東北大学 (2019)
国立研究開発法人情報通信研究機構 (2016-2018)

研究代表者

黒田 剛史  東北大学, 理学研究科, 助教 (40613394)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード火星 / 大気大循環モデル / 大気物質循環 / 古気候 / 大気重力波
研究成果の概要

水平分解能約1.1°の火星大気大循環モデルを用いて、重力波の励起と上層(モデル上端となる高度約80kmまで)への伝播の様子、大気温度・風速場に与える影響について水平波数依存性と季節変化を検証した。また水循環・HDO/H2O同位体分別過程、極夜のCO2降雪過程の全球気候モデルによる再現における水平分解能依存性についてまとめ、最近の観測により理解が急速に進みつつある火星の大気上下結合に絡めた研究を進めた。さらに液体の海の存在を仮定した約38億年前の火星気候のシミュレーションを行い、赤道域で降雨・積雪が季節によって繰り返される「冷涼・湿潤」な気候であった可能性を示した。

自由記述の分野

惑星気象学

研究成果の学術的意義や社会的意義

形成初期の液体の海が地表に存在したと考えられる状態から不可逆的に水を失った火星の気候変動過程に迫るべく、現在の火星下層大気における大気重力波の励起及び上層大気への伝播とそれらを考慮した精緻な水・物質循環を高分解能全球大気モデルを用いて再現し、熱圏での大気散逸過程に与える力学的・化学的な影響を調べた。合わせて初期火星の気候も全球大気モデルで推測し、観測されている事実と照合し妥当性を議論することで火星の気候変遷とそのメカニズムについて新しい理論的な示唆を与えた。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi