研究実績の概要 |
前年度に、豪州沿岸に新たな潜流を発見したことを発表した(Furue, 2022, "A seasonal undercurrent along the northwest coast of Australia", Front. Mar. Sci.)。この論文の中に、潜流を説明する可能性として、簡単な沿岸波動の半解析解を含めた。2022年度は、この半解析解の応用を広げるために、解を発展させることに取り組んだ。研究協力者の Jay McCreary 教授(ハワイ大学)がケルビン波のビームの解析解に取り組んでおり、その知見をもとに、沿岸捕捉波の半解析解を改良した。
また、共同研究者の Lei Han 博士 (厦門大学マレーシア校)と Jay McCreary 教授とで、豪州西岸・南岸を伝播する年周期の沿岸波動の性質について討論しながら研究を進めた。ここでも、ケルビン波・沿岸捕捉波のビームの知見をもとに解釈を進めることができた。
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