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2019 年度 実施状況報告書

付加体の終焉と再生のアルゴリズム

研究課題

研究課題/領域番号 16K05579
研究機関山口大学

研究代表者

脇田 浩二  山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (80358366)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード付加体 / 付加-衝突帯 / ペルム紀 / ジュラ紀 / 海洋プレート層序 / メランジュ
研究実績の概要

本年度は、5月下旬に地球惑星科学連合大会、9月下旬に地質学会において、それぞれ、研究成果の発表を行い、他の研究者と意見交換を実施した。11月前半には、タイの北西部において、シブマス地塊の地質調査を実施し、日本の付加体の形成開始と終焉のシステムが、アジアの収束帯に適応が可能であるかの検証を行った。また、11月下旬には、中国において、世界地質図委員会主催のアジア地質構造図編集会議に出席し、本研究の成果を、アジアの地質構造図にどのように取り込めるかについて、中国、フランス、ロシアの研究者と意見交換を実施した。地球惑星科学連合大会や地質学会においては、これまで本研究で実施し、解明してきた付加体の消長について、ペルム紀付加体とジュラ紀付加体のそれぞれについて、共通する成因や構造運動の背景の違いについて、報告した。特に地質学会が自分の所属する山口大学で開催されたことから、山口周辺の付加体について、その詳細を詳しく論述し、多くの地質学者に現地を見てもらい確認してもらうことができた。シブマス地塊の地質調査では、その東縁に発達した付加体について、大陸部分の地質との対比において、調査をすすめるとともに、付加体形成後の大陸衝突に伴う、変形構造について、検討した。アジアの地質構造の会議では、西アジアから南アジアを経て、東ー東南アジアまでの広域において、共通する凡例について検討を行った。その中で、付加体の消長を検討した本研究の成果をどのように取り込めるかについて発言し、他国の研究者の賛同を得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究の最終段階において、コロナウイルスの感染の拡散が起こり、多くの会合が中止になった。特に、2020年3月初旬に開催され研究の集大成を行う予定であった第36回万国地質学会議(International Geological Congress)が2020年11月まで延期されたことは、研究の成果取りまとめを遅らせる結果となった。

今後の研究の推進方策

現在は、コロナウイルスの感染拡散により、多くの学会や研究集会が中止になっており、また県外、市外に出ることを、制限されているため、追加の情報を得たり、成果を発表するチャンスが失われている。2020年度の後半に、研究発表のチャンスがあれば、ぜひ本研修の最終成果の発表を行いたい。それまでの間に、研究成果を整理し、新たに公表された世界中の研究成果を取り込みながら、成果のとりまとめを推進する予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナウイルス感染の蔓延に伴って、国際学会が中止になったため。
学会発表のための参加登録料、旅費、学術誌への投稿のための、英文添削料、投稿料等に使用する計画である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 付加体成長における石灰岩の役割2019

    • 著者名/発表者名
      脇田浩二
    • 学会等名
      地球惑星連合大会
  • [学会発表] 日本列島の顕生代付加体の形成場と後背地の変遷2019

    • 著者名/発表者名
      脇田浩二
    • 学会等名
      日本地質学会
  • [学会発表] 日本のジュラ紀付加体とペルム紀付加チアの類似点と相違点2019

    • 著者名/発表者名
      脇田浩二
    • 学会等名
      日本地質学会
    • 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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