研究課題/領域番号 |
16K05579
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
脇田 浩二 山口大学, 地域未来創成センター, 教授(特命) (80358366)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 秋吉帯 / 秋吉石灰岩 / 逆転層 / 大田層群 / 別府層 / 常森層 / 厚保層群 |
研究実績の概要 |
本年度は、コロナ禍のため、学会や地質調査のため、県外に出ることが出来ず、学会は遠隔参加のみ、地質調査は県内で実施した。学会は、地球惑星連合大会と米国地質学会において、ポスター発表を実施した。地質調査は、秋吉帯の別府層、秋吉石灰岩層、太田層群及び常森層で実施した。学会発表では、ペルム紀付加体における石灰岩の定置機構について、再検討を行った結果を報告した。また、地質調査では、秋吉石灰岩中の玄武岩の注入構造の検討、秋吉石灰岩の構造的上位に重なるチャート層の存在の確認、大田層群の石灰岩とチャートの関係、別府層の海洋プレート層序の逆転構造の確認、常森層の新たな露頭観察、厚保層群の石灰岩層の観察などを実施した。放散虫化石により地質年代の検討も実施したが、時代決定に有効な放散虫化石を得ることは出来なかった。論文としては、海洋プレート層序メランジュの概念と適用に関する論文を公表出版した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍のため、研究が著しく阻害され、研究終了を2年に渡り延期していただいている。
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今後の研究の推進方策 |
研究の終了の延期は次年度までとし、来年度は研究の最終まとめを実施したい。これまでの研究成果をまとめ、学会発表や研究論文の執筆公表を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により、十分な研究活動が出来なかったため、次年度使用学が生じた。次年度では、コロナ禍のため延期となっていた日本地質学会へ参加し、研究発表を行う。また、アメリカ地質学会への遠隔ポスター参加を計画している。
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