研究課題/領域番号 |
16K05589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
入月 俊明 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 教授 (60262937)
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研究分担者 |
瀬戸 浩二 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 准教授 (60252897)
山田 桂 信州大学, 学術研究院理学系, 教授 (80402098)
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研究協力者 |
藤原 勇樹
佐々木 聡史
川原 範子
小室 隆
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 完新世 / 対馬暖流 / 貝形虫 / 古環境変化 / 海水準変動 / 古気候 |
研究成果の概要 |
主に対馬・津軽暖流の影響を受ける沿岸・内湾域におけるの環境変化を復元し,これらの変化と生態系や人間生活との関連性を解明することが本研究の目的である.研究地域は九州沿岸域,山陰沿岸,東北沿岸域などである.結果として,これらの地域における完新世の数百から千年スケールでの沿岸環境の変化が詳細に復元された.九州沿岸では塩分や水温が周期的に変化していることや沿岸環境の発達には人間生活の影響が大きく関わっていることが明らかになった.壱岐では半定量的に相対的海水準変動曲線も作成することができ,海面のピークは約6500年前であったことがわかった.
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自由記述の分野 |
層位学・古生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
完新世という時代は約11700年前から現在までの期間である.現在を含むこの時代を通じた水温,塩分,降水量などの環境変化やそれらを引き起こした気候変動を定量的に復元することは環境学や古海洋学において意義が大きい.また,完新世におけるこのような変化と人間活動との間の関係を解明することは,現在問題になっている地球温暖化や異常気象が人間生活にどのような影響を及ぼすのかを解明するために必要なデータであり,社会学的意義も大きい.
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