• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

太陽系初期における含水天体の進化:始原的隕石と彗星ダストからの検証

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K05603
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 岩石・鉱物・鉱床学
研究機関総合研究大学院大学

研究代表者

小松 睦美  総合研究大学院大学, 教育開発センター, 助教 (50609732)

研究期間 (年度) 2016-10-21 – 2020-03-31
キーワード原始太陽系 / 炭素質コンドライト / 水質変成 / 難揮発性包有物
研究成果の概要

本研究では、原始太陽系でのガスから固体への凝縮過程・始原的小惑星集積および進化を理解するため、始原的隕石の水質変成・加熱履歴の詳細な条件に制約を与えることを目的とした。隕石種の中で最も始原的なCRコンドライト隕石に着目し系統的な評価を行った結果、水質変成の程度は軽度であるものの、その度合いは幅広いことを示した。また、CR天体は母天体加熱を殆ど経験しておらず、太陽系星雲での凝縮過程から集積時の情報が良く保存されていることが分かった。一つのCR隕石中には太陽近傍で凝縮過程を経て形成された酸素同位体異常を持つシリカ結晶が含まれており、原始太陽系星雲において非平衡凝縮が生じていたことを示した。

自由記述の分野

隕石学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、原始太陽系での凝縮過程から始原的小惑星の進化を理解するため、始原的隕石の水質変成・加熱履歴を詳細な条件を明らかにすることを目的とした。始原的小惑星は、原始太陽系星雲内の固体物質の形成過程から、始原的小惑星の集積過程と初期の母天体活動を保存する重要な物質である。また、始原的小惑星には水や有機物が多く含まれており、その進化を明らかにすることは、原始地球の海や生命の起源を理解するという意味でも大きな社会的意義を持つ。また本研究は「はやぶさ2」探査とも連携しており、今後「はやぶさ2」探査の帰還試料分析と本研究を発展させることで、原始太陽系での物質進化の詳細が解明されることが期待される。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi