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2018 年度 研究成果報告書

海水中光化学反応過程に係る活性酸素種の動態把握および役割解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K05622
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 地球宇宙化学
研究機関広島大学

研究代表者

佐久川 弘  広島大学, 生物圏科学研究科, 教授 (80263630)

研究分担者 竹田 一彦  広島大学, 生物圏科学研究科, 准教授 (00236465)
研究協力者 サンデー マイケル  
アデシナ アデニュイ  
ダーバラー アリー  
アニフォワセ アデバンジョ ジェイコブ  
丸本 幸治  
研究期間 (年度) 2016-10-21 – 2019-03-31
キーワード活性酸素 / スーパーオキシド / OHラジカル / 一重項酸素 / 過酸化水素 / 瀬戸内海 / 光化学反応
研究成果の概要

瀬戸内海で海水を採取し、活性酸素種であるヒドロキシルラジカル(OH)、スーパーオキシド(O2-)、過酸化水素(H2O2)、一重項酸素(1O2)、一酸化窒素(NO)、有機過酸化物(ROOH)、脂質過酸化物(LOOH)、ペロキシナイトレート(ONOO-)の測定を行った。溶存有機物から光化学的にO2-、1O2、H2O2が発生すること、NO2-光分解によりOHおよびNOが発生すること、O2-とNOとの反応からONOO-が発生することが明らかとなった。これらの活性酸素種は10-12から10-9M/sの光化学的生成速度、10-18から10-9Mの濃度であった。ONOO-の存在を本研究で初めて明らかにした。

自由記述の分野

地球化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

海水中の活性酸素種の動態を包括的に明らかにした研究は国内外に存在しない。従来研究では、OH やH2O2などの単独の活性酸素種の測定が行われてきたので、活性酸素同士の消失反応も踏まえた動態の総合評価がなされていなかった。また、特定のDOM、金属等との同時測定がなされていないので、活性酸素種とこれらの物質の反応速度が不明であった。本研究により、海洋においてはDOM の酸化分解を介しての炭素循環、窒素化合物の酸化還元を介しての窒素循環にそれぞれ大きな役割を果たしていることを明らかにした。また、活性酸素種同士の相互作用や、メチル水銀や農薬などの有害物質の分解過程への関与を明らかにしたことに意義がある。

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公開日: 2020-03-30  

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