超高強度レーザーと固体との相互作用により発生するγ線領域の光子が固体内部を伝播する際に、原子核あるいは原子核電界と相互作用することで陽電子や中性子等の量子線が発生する。そのエネルギー分布や時間空間分布等の特性を調べるため、γ線輸送過程を取り入れた新しい粒子シミュレーションコードを開発しその解明を行った。その結果、既存の超高強度レーザー光を利用することで、200MeVを超える準単色陽電子線や短パルス中性子線が発生することなどを明らかにした。これら量子線の特性のレーザー及びターゲットパラメータへの依存性をシミュレーションにより調べ、新しいレーザー駆動量子線源の可能性を示した。
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