研究課題
基盤研究(C)
マルチチャンネルフーリエ変換型微弱発光分光分析装置で、有機高分子や無機高分子を加熱した際に発する極微弱なルミネッセンスをスペクトルとして測定した。マトリックス単離赤外分光法、紫外可視分光法、熱分析法などとの併用解析によって、(1) ポリテトラフルオロエチレンの放射線劣化による過酸化ラジカル生成機構の解明、(2) エラストマーの生成に用いられる架橋剤の熱酸化劣化機構の解明、(3) ルミネッセンス分光法の放射線照射履歴の検知法としての可能性の検討を行った。
物理化学
新しく開発された発光分光分析装置で,物質から放射される極微弱な光を検出した.この装置の特色は発光の強度だけではなく,発光の種類も区別できることである.とくに,放射線を照射した有機高分子(ポリエチレンなど)や,無機高分子(カキやホタテなどの貝殻)からの発光を丁寧に分析して,どのくらいの放射線が照射されたかを調べた.前処理することのない簡易な放射線量の測定法を提案した.