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2017 年度 実施状況報告書

高い対称性のため構造決定が困難な化学種の幾何構造を決定するクーロン爆発法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K05678
研究機関株式会社コンポン研究所

研究代表者

江頭 和宏  株式会社コンポン研究所, 研究部, 研究員 (10557747)

研究期間 (年度) 2016-10-21 – 2019-03-31
キーワード幾何構造 / 等核二原子分子イオン / クーロン爆発
研究実績の概要

後述の理由により、本研究課題は遅延を生じている。しかしながら、真空装置の開発は本研究課題において最も要となる部分であるため、時間を要してでも慎重に進める必要があった。装置設計に要する時間や労力と、それに相反する費用の高騰とのバランスを考慮した上で、本研究代表者がこれまでにもたびたび装置の製作を依頼している真空機器業者と検討を進めた。開発期間の短縮と経費節減のために、既存の実験装置の転用を当初の計画調書に記していたものよりも大幅に導入することとした。即ち、既存の装置のフランジ等の一部をそのまま転用することとし、その形状に合わせる形で新規装置の設計を遂行した。更に、真空容器の規格を超高真空用のICFフランジから高真空用のISOフランジに下げることで、大幅な費用削減を行なった。加えて、差動排気真空容器の設計を検討し、クラスター生成部の真空度がそれほど高くなくても、飛行時間真空容器の真空度を維持できるようにした。
以上のような工夫を重ねることによって、計画の遅延を取り戻すための装置開発の時間短縮と開発費用とのバランスを考えた、適当な装置設計を遂行した。既に真空容器の設計は完了し、現在、真空機器業者が製作中である。
また昨年度の本報告書の本欄にて検討した、クラスターを生成するためのアブレーション用レーザーの不安定性に関する問題点に対しては、レーザーの電子回路に直接配線をすることで、再び安定に発振するように改良できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究課題は年度途中の採択であったため、採択時点で既に異なる研究が遂行中であった。しかもその研究が予想をはるかに上回る成果を挙げたため、速やかに特許化する必要に迫られた。しかも当該研究は、本研究代表者等が既に出願していた他の特許の公開日との兼ね合いで、2017年6月28日までに出願しなければならなかった。当該研究は期日内の同年6月27日に出願した。
それ以降は、上述の研究と共に本研究課題をも遂行しているが、実際上の問題として、本研究課題に本格的に取り掛かってから未だ1年も経過していない、というのが実情である。

今後の研究の推進方策

上述の事情により、当初の計画よりも遅れが生じているが、ほぼ1年遅れとして考えると、事態は快方に向かっている。
当初の予定通り、真空容器の設計は完了し、現在、真空機器業者が製作中である。

次年度使用額が生じた理由

支払いは未だ済んでいないだけで、既に発注は完了している。

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公開日: 2018-12-17  

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