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2018 年度 研究成果報告書

光学活性フルオロアルキル化合物の自在合成を指向した新規触媒反応の開拓

研究課題

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研究課題/領域番号 16K05686
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 有機化学
研究機関東京大学 (2017-2018)
東京工業大学 (2016)

研究代表者

相川 光介  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (30401532)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード有機フッ素化学 / 触媒的不斉合成 / フッ素化合物 / 医薬品合成 / トリフルオロメチル基 / フルオロアルキル基 / 炭素ー炭素結合形成反応 / ルイス酸触媒
研究成果の概要

フッ素化合物は、フッ素原子の特異性に基づいたユニークな特性を発揮することが知られており、特に医農薬分野においてその応用が盛んに研究されている。中でもトリフルオロメチル基をはじめとするフルオロアルキル基を不斉炭素上に有する3級アルコール化合物群は、喘息、関節リウマチやアレルギー性鼻炎などの炎症性疾患に対する非ステロイド性抗炎症薬などのリード化合物として創薬分野において注目されている。
本研究では、上記した創薬分野で注目されるフルオロアルキル3級アルコールの実用的な触媒的不斉合成法の開発に成功した。また、その研究に端を発して見出したフッ素原子の特異性に由来する不斉触媒反応も開発した。

自由記述の分野

有機合成化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

医薬品開発におけるフッ素化合物が果たす役割は大きい。現在上市されている医薬品のうち、フッ素を含むものは約150種類にのぼり、医薬品全体の2割を占める。近年では、入手容易なフッ素化合物を根幹物質として有機反応を利用することで、様々なフッ素化合物へ誘導する手法が開発されている。しかし、大部分は極めて高価なフッ素化合物を根幹物質としていることや、毒性の高い金属塩を当量以上用いた実用性に欠ける有機反応を利用している。従って、本研究成果である実用的なフルオロアルキル基導入法を用いることにより、フッ素化合物の合成・探索の効率を飛躍的に向上させることができ、医薬品合成プロセスに革新をもたらすと期待できる。

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公開日: 2020-03-30  

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