• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

優れた蛍光特性を有するヘテロヘリセンの効率的合成法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K05710
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 有機化学
研究機関阿南工業高等専門学校

研究代表者

大谷 卓  阿南工業高等専門学校, 創造技術工学科, 准教授 (70339109)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードヘリセン / アザヘリセン / 円偏光発光 / 超原子価ヨウ素
研究成果の概要

芳香環がオルト位で縮環したらせん状の非平面多環式芳香族化合物であるヘリセンの合成には一般に多段階を要し、蛍光量子収率も低いことが課題であった。本研究では市販品で入手が容易な出発物質を用いて,ハロゲン化した含窒素複素環への芳香族求核置換反応、あるいは Buchwald-Hartwig アミノ化によってアザヘリセン前駆体を合成した後、系中で調製した超原子価ヨウ素を用いて連続的な N-H/C-H カップリングを行うことで,優れた蛍光特性と円偏光発光特性を有するポリアザ[5]-[9]ヘリセンの合成に成功した.

自由記述の分野

有機化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヘリセンは芳香環がオルト位で縮環したらせん状の非平面多環式芳香族化合物であり,末端同士の立体反発によるキラリティーを有することから,新しい有機材料としての応用が期待されている.しかし,ヘリセンの合成には一般に多段階を要し,蛍光量子収率も低いことが課題であった.本研究では市販品で入手な出発物質を用いて,わずか2工程で対称ポリアザ[5]-[9]ヘリセンを合成した.それらの光物性を評価したところ非常に高い量子収率,あるいは円偏光発光特性を示した.本合成を応用することにより,さらに優れた円偏光発光特性を有する材料の開発へ応用できることが示唆された.

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi