研究課題
酵素触媒反応の原動力となる金属活性種の電子構造およびその反応性について探索するため、量子化学計算による理論研究を展開す る。酵素はメタン活性化などの困難な化学反応を常温常圧で高選択的に触媒しており、これらの生体反応は主にタンパク質環境下にあ る金属活性点で起こる。反応素過程で生成する中間体のスピン状態変化およびタンパク質中の電子移動が、金属の関与する酵素触媒反 応を理解するための鍵となる。量子化学計算は有効な研究手段となる。本研究では、反応性に関する理解を飛躍的に深めるため、金属 活性種の生成およびそれに関与する電子移動について理論的に研究し、反応の活性制御を目指す。本年度までに研究の目的である金属 酵素の二核銅活性点による反応がほぼ明らかとなった。とくにメタン酸化酵素がどのように安定なメタンを活性化させるかを理論的に 解明した。これらの結果は学会発表、論文投稿を通じて公開された。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 1件、 査読あり 18件、 オープンアクセス 5件) 図書 (1件)
European Journal of Organic Chemistry
巻: 2020 ページ: 1811~1816
10.1002/ejoc.201901659
Journal of Porphyrins and Phthalocyanines
巻: 24 ページ: 252~258
10.1142/S1088424619500846
Inorganic Chemistry
巻: 59 ページ: 415~422
10.1021/acs.inorgchem.9b02704
Communications Chemistry
巻: 2 ページ: 12
10.1038/s42004-019-0115-6
Nature Communications
巻: 10 ページ: 4805
10.1038/s41467-019-12833-y
巻: 10 ページ: 5510
10.1038/s41467-019-13279-y
The Journal of Chemical Physics
巻: 151 ページ: 144705~144705
10.1063/1.5112158
巻: 58 ページ: 12815~12824
10.1021/acs.inorgchem.9b01781
巻: 58 ページ: 12280~12288
10.1021/acs.inorgchem.9b01752
Thin Solid Films
巻: 685 ページ: 428~433
10.1016/j.tsf.2019.05.047
巻: 58 ページ: 7274~7284
10.1021/acs.inorgchem.9b00307
Catalysis Science & Technology
巻: 9 ページ: 1744~1768
10.1039/c8cy02414f
Bulletin of the Chemical Society of Japan
巻: 92 ページ: 1840~1846
10.1246/bcsj.20190171
Crystals
巻: 9 ページ: 81~81
10.3390/cryst9020081
Chemical Communications
巻: 55 ページ: 13070~13073
10.1039/c9cc06185a
Dalton Transactions
巻: 48 ページ: 872~881
10.1039/c8dt03743d
巻: 48 ページ: 13154~13161
10.1039/c9dt02734c
巻: 92 ページ: 1867~1873
10.1246/bcsj.20190219