現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、研究の立ち上げに尽力し、とりわけ、水素と酸素の活性化触媒の開発に取り組み、その結果、上記の「9.研究実績の概要」に記載した成果を得ることができた。その成果について、3件の重要な国際学会で招待講演を行った(ICCC-42、AsBIC8、I2CNER International Workshop、詳細は「13.研究発表(平成28年度の研究成果)の学会発表」に記載)。また、以上の成果が評価されて、平成28年度錯体化学会研究奨励賞を受賞することができた(第66回錯体化学会討論会にて受賞講演)。平成28年度中に水素と酸素の活性化触媒の燃料電池用電極への応用を既に行っており、その評価実験も行っている。これまでの分子触媒よりも耐久性と性能が向上しており、その成果を早い時期に論文として投稿する予定である。 また、水素と酸素を活性化する触媒の開発過程で、アセチレンなどの小分子を活性化する触媒の開発も行った(Dalton Trans. 2016, 45(37), 14620-14627 [Themed issue on Small Molecule Activation]、Chem. Lett. 2017, 46(1), 74-76、「13.研究発表(平成28年度の研究成果)の雑誌論文」に記載)。これらの触媒開発も今後の研究の発展につながる重要な成果であると考えている。 以上をまとめると、平成28年度の研究は順調に進展していると考えている。
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