以前に我々が開発した空気存在下ヘプタフルオロトリル基を有するパーフルオロシクロペンテン触媒によるグリニャール試薬の酸化的ホモカップリング反応において、今回、その反応の触媒活性種がラジカル活性種であることを明らかにし、その別途合成を行うことで触媒として利用可能にした。実際にラジカル活性種を用いてフェニルグリニャールし試薬のホモカップリングを行うと、ビフェニルが94%で生成し、触媒回転数は、この種の触媒としては多い、30回を超えた。さらに、この触媒活性種を用いると、チオフェン基質のホモカップリングや、ジホスフィン配位子合成のための合成中間体合成に用いる事ができた。
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