104番元素ラザホージウム(Rf)の臭化水素酸系、硫酸系および硝酸系での固液抽出実験を行うことを目指し、同族元素(Zr, Hf)及び擬同族元素(Th)を用いた基礎実験を行った。結果として、硝酸系にてRfが陰イオン錯体を形成するのか、調べるための実験条件を決定することができた。電子配置の似た同族元素に近い挙動を取るのか、イオン半径が異なるために擬同族元素寄りの挙動を取るのか非常に興味深い。 また、超重元素用の溶媒抽出装置の開発が成功したため、計画を変更して、Rfの溶媒抽出実験を優先的に行った。塩化物錯体に関して、同族元素とは明らかに異なる興味深い挙動の観測に成功した。
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