多くの抗酸化活性評価法が知られているが、各評価法間の明確な相関性は必ずしも明らかではない。この理由の一つとして、反応対象ラジカル種と抗酸化剤の反応機構が、それぞれのラジカル種に対して異なることが考えられる。反応生成物の解析をもとに反応機構を検討することで、様々な活性評価法での評価機構の違いを明確にできると考えられる。本研究では、電気化学酸化とDPPHラジカル消去反応における、反応機構の類似点・相違点を明らかにすることで、反応機構の解明が抗酸化活性評価に重要であることを示すことができた点で大きな意義を持つものであると考える。
|