物質に対して非接触で力学的影響を及ぼす磁場の特徴を利用して、弱磁性流体および流体中での物質の挙動を制御する手法について研究した。高磁場中における流体挙動の可視化から、導電性流体ではローレンツ力に起因した対流の抑制効果と磁気力の効果が重畳すること、空間磁場分布の選択によりそれらの寄与を分離して評価できること、プロセスの適切な設計により、自在な制御が可能になることがわかった。シミュレーションから、空間磁場分布が流体の挙動に与える影響を体系的に評価できた。流体や物質の分布、空間磁場分布や、それらの時間的な組み合わせを選択することで高磁場を利用した物質挙動の非接触制御法を高度に設計できることを示せた。
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