真核生物翻訳系で機能する3種の省エネ型リボスイッチ(分子応答性遺伝子発現制御RNA)を合理的に構築した。1つ目は「3'cap非依存翻訳促進配列(3'CITE)媒介翻訳」を正に制御するONリボスイッチ、2つ目は「内部リボソーム進入部位(IRES)媒介翻訳」を負に制御するOFFリボスイッチ、3つ目は「通常の翻訳機構」を負に制御するOFFリボスイッチである。何れのリボスイッチも分子応答制御時に「鎖置換」を必要としないため、エネルギーロスが少なく、高い制御効率を発揮できる。また、リボスイッチの一部(アプタマー)を交換するだけで分子特異性を変更できるため、ユーザー定義の分子に応答させることが可能である。
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