研究成果の概要 |
本研究は、高移動度かつ安定に両極性挙動を示す有機半導体材料の開発と、それを用いて高性能なデバイスや新奇なデバイスを作製することを目的として行われたものである。我々が以前報告したNDTIおよび、新規開発したPTIなどの分子骨格を基盤として、両極性トランジスタの活性材料として有用な半導体分子を種々開発した。特に、PNDTI-DPを用いた有機トランジスタは、大気安定かつ、均衡のとれた正孔・電子伝導特性を示した(正孔移動度: 0.3 cm2/Vs, 電子移動度: 0.4 cm2/Vs)。また、PNDTI-DPと“選択的キャリア種制御法”を用いて、単一材料を用いた相補型論理回路の低消費電力化を達成した。
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