研究課題/領域番号 |
16K05911
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
土田 亮 岐阜大学, 工学部, 教授 (60183076)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | コロイド微粒子混合系 / 偏析 / 超規則構造 / 光エネルギー移動 / 乾燥散逸構造 / 自己組織化 / コロイド結晶 / 合金結晶 |
研究成果の概要 |
コロイド微粒子混合水分散液の乾燥散逸構造発現における偏析効果を用いて、超規則構造とも呼べる高次構造を自己組織的に構築し、方向性の有る光エネルギー移動の実現を実施した。ナノからミクロンオーダーのコロイド微粒子の分散液体積分率、粒子比、粒径比、粒子形状、乾燥温度、基板形状などの分散液乾燥時の条件変化で、微粒子間の偏析度を自在に制御することを実現した。これにより、系に共存する水溶性蛍光色素の任意の濃度分布が発現でき、方向性の有る光エネルギー移動が可能となった。
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自由記述の分野 |
コロイド化学、高分子化学、光化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自然界における光合成では、クロロフィルの光合成中心における方向性の有る巧みな光エネルギー移動により、効率の良い光エネルギー捕集システムが構築されている。これを真似た光エネルギー移動系が累積膜などで実現されているが、そのスケールはナノからミクロンオーダーである。本研究ではそのスケールをセンチメートル単位にまで拡大し、方向性の有る光エネルギー移動を可能とした。本研究結果の更なる応用で、高効率な太陽光エネルギー発電などの実現が可能となる。
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