本プロジェクトでは、研究代表者らが開発した『樹木に学ぶバイオベースリンクル表面形成手法』の確立を目指し『乾燥によってリンクルを誘起するスキン層の構造』及び『調製条件によってリンクルサイズが変化するメカニズム』の解明を行った。 乾燥によるリンクルは、HRPの触媒作用によって生成したイオン架橋から成るスキン層によって誘起されることが明らかになった。また、リンクルサイズの変化は、調製条件によって生じるスキン層の弾性率の変化によって起こることが分かった。さらに、このスキン層の構造から着想を得てアニオン性高分子によるキトサンフィルム表面のイオン架橋を鍵とする新たなリンクル形成システムの開発に成功した。
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