火力発電プラントのボイラー配管や航空エンジンのタービン動翼等に代表される高温構造機器では,その健全性保証のために多軸応力状態でのクリープ損傷評価が要求される。この問題解決のために,本研究課題では,新たな高温多軸クリープ実験手法を確立した。とくに,材料評価実験分野においては,評価対象材料寸法の小型化がその精度向上に有効であることから,微小素材試験片を使用することに挑戦した。 一辺が50mmの十字型形状試験片を設計し,さらに同試験片用の実験装置も開発して高温多軸クリープ実験技術を確立した。高温電気炉内の試験片の変形の様子やひずみを,光学カメラを用いて非接触式で計測できることが大きな特長である。
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