研究課題
基盤研究(C)
近年,マグネシウムは, 生体必須元素であるためステントなどの医療機器の材料として有望視されている. 心臓血管狭窄に対してマグネシウム合金をステントとして適用する場合, その極端に速い腐食速度を抑制することが喫緊の課題である. そこで本研究では,基礎研究と位置づけ、①材料の表面性状, ②結晶粒径・ひずみ(転位密度), ③血液の流動が材料の腐食に与える影響を調査し, 腐食速度に影響を及ぼす因子を評価し,課題解決ぬ向けた方向性を示した.
材料力学・機械材料
ステントを体内吸収性材料を使用することで、取り出す再手術の負担を劇的に軽減できる。その有力な材料としてマグネシウム合金が挙げられる。マグネシウム合金は、体内必須元素であり、害はない。しかしながら、マグネシウム合金の強度や、腐食速度を制御しなければ、使用することはできない。そこで、強度や腐食を材料のパフォーマンスを生かして制御できれば、実用の可能性が大いに高まる。そこで、その各種条件、例えば、血流の流れ方、や形状の影響、一方で、材料の微細化による効果から、その材料の強度、腐食への影響を調査し明らかにした。