現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
28年度の研究計画は以下の3点である。 (1) 実機サイズ配管での減衰率の計測:外径60.5 mm肉厚3.8 mmと4.9 mm,外径114.3 mm肉厚4.5 mmと6.0 mmの鋼管に対し,周波数25 kHzから70 kHzのガイド波の減衰率(dB/m)を計測する。(2) スケールダウンモデルでの実験:実配管を1/10にスケールダウンしてモデル実験を行う。小径管にT(0,1)モード波を励起するセンサを設計製作する。(3) FEMシミュレーションの実施:伝搬挙動のため波動シミュレーションを実施する。特にスケールダウンモデルの実機サイズの模擬可能性検証のため,両サイズで比較検討する。 実施結果をそれぞれ示す。(1)予定した配管サイズとは一部異なるが外径114.3mm,肉厚4.5, 4.9, 6.0 mmの減衰を計測した。(2)第一に小口径管用のリング型センサを設計製作した。これを用いて外径19mmから25mmまでの配管で励起検出実験を行なった。また予定以上に進捗した点として,欠陥近傍に受信センサを配置することで高感度に欠陥検出が可能であることを示せた。(3)配管伝搬の大規模3次元シミュレーションを実施し,本方法の妥当性を数値的に確認できた。
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